青色申告と白色申告の違い — 副業開発者はどっちを選ぶべき?
公開日: 2026年3月25日 PR含む
副業開発者ツール比較 編集部 — 副業でアプリ開発を行うエンジニア
確定申告には「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。副業でアプリ開発やプログラミングをしている場合、どちらを選ぶかで年間数万円〜十数万円の税額が変わります。
結論から言えば、会計ソフトを使うなら青色申告一択です。この記事ではその理由を解説します。
青色申告 vs 白色申告:早見表
| 青色申告(65万円控除) | 白色申告 | |
|---|---|---|
| 特別控除 | 最大65万円 | なし |
| 開業届 | 必要 | 不要 |
| 青色申告承認申請書 | 必要(開業から2ヶ月以内) | 不要 |
| 帳簿の形式 | 複式簿記 | 単式簿記(簡易) |
| 赤字の繰越 | 3年間可能 | 不可 |
| 損益通算 | 給与所得と通算可能 | 不可 |
| 30万円未満の一括経費計上 | 可能(少額減価償却) | 10万円未満のみ |
| 会計ソフトの必要性 | ほぼ必須 | なくても可能 |
65万円控除のインパクト
青色申告の最大のメリットは65万円の特別控除です。具体的にどれくらい節税できるかを見てみます。
所得税率別の節税額
| 副業所得(控除前) | 所得税率 | 65万円控除による節税額 |
|---|---|---|
| 200万円 | 10% | 約6.5万円 |
| 400万円 | 20% | 約13万円 |
| 700万円 | 23% | 約15万円 |
これに加えて、住民税(一律10%)も軽減されるため、65万円 × 10% = 約6.5万円が追加で節税されます。
所得税率20%の場合、所得税 + 住民税で年間約19.5万円の節税。会計ソフトの年間費用(約1〜2万円)を差し引いても十分な効果です。
65万円控除の3つの条件
- 複式簿記で帳簿をつける — 会計ソフトを使えば自動
- e-Taxで電子申告する — マイナンバーカードがあればスマホからでも可能
- 期限内に申告する — 3月15日まで(遅れると控除額が10万円に減額)
会計ソフトを使っていれば、条件1は自動的に満たせます。条件2もfreee・やよい・マネーフォワードすべてe-Tax連携に対応しています。
白色申告を選ぶメリットはあるか?
かつてのメリットは消滅した
2014年以前は、白色申告には「帳簿の記帳義務がない」というメリットがありました。しかし2014年1月以降、白色申告でも記帳・帳簿保存が義務化されました。
つまり、帳簿をつける手間は青色でも白色でもほぼ同じです。それなのに、白色申告では65万円控除・赤字繰越・損益通算が使えません。
白色申告が適するケース
以下のすべてに当てはまる場合のみ、白色申告の方がシンプルです:
- 副業を始めたばかりで、今年で辞める可能性が高い
- 開業届を出す手間をかけたくない
- 副業所得が少額(年間数万円程度)で控除のメリットが小さい
それ以外のケースでは、青色申告のメリットが白色を上回ります。
副業開発者に特に効く青色申告の特典
少額減価償却資産の特例
青色申告では、30万円未満の資産を一括で経費計上できます(年間合計300万円まで)。
白色申告の場合、10万円以上の資産は減価償却が必要です。つまり、25万円のMacBookを買った場合:
| 青色申告 | 白色申告 | |
|---|---|---|
| 25万円のMacBook | 購入年に全額経費 | 4年に分けて減価償却 |
| 15万円のディスプレイ | 購入年に全額経費 | 3年に分けて減価償却 |
| 8万円のiPad | 購入年に全額経費 | 購入年に全額経費 |
副業エンジニアは開発用機材の購入が多いため、この特例の恩恵は大きいです。
赤字の繰越と損益通算
アプリ開発の初年度は、開発費用が売上を上回って赤字になることが多いです。
- 損益通算: 副業の赤字を給与所得と相殺し、すでに天引きされた所得税の一部が還付される
- 赤字繰越: 今年の赤字を翌年以降3年間繰り越し、黒字が出た年の所得を圧縮できる
白色申告ではどちらも使えません。
開業届と青色申告承認申請の出し方
提出書類
- 個人事業の開業・廃業等届出書 — 税務署に提出(事業開始から1ヶ月以内が目安)
- 所得税の青色申告承認申請書 — 税務署に提出(開業から2ヶ月以内、または適用年の3月15日まで)
どちらもA4用紙1枚で、記入は15分ほどで終わります。freeeやマネーフォワードには開業届の作成機能もあります(無料)。
提出方法
- e-Tax(マイナンバーカードがあればオンラインで完結)
- 税務署に郵送(控えの返送用封筒を同封)
- 税務署に持参
会計ソフトの選び方
青色申告で複式簿記をつけるなら、会計ソフトは事実上必須です。手書きの帳簿でも可能ですが、仕訳の知識が必要になり、副業との両立は現実的ではありません。
初年度無料で始めたい → やよいの青色申告
セルフプランが初年度無料。「とりあえず青色申告を1年やってみる」ハードルが最も低いです。
やよいの青色申告 オンライン — 初年度無料で青色申告を体験
Stripe・クラウドサービスの自動連携 → freee
アプリ売上がStripe経由の場合、freeeの自動取込・仕訳が便利です。APIサービスの利用料も自動分類されます。
freee会計を30日間無料で試す
複数口座・カードの一元管理 → マネーフォワード
副業用口座が複数ある場合や、個人カードと副業カードを分けて管理したい場合に強みを発揮します。
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まとめ
| 判断基準 | おすすめ |
|---|---|
| 副業を続ける見込みがある | 青色申告(65万円控除 + 赤字繰越) |
| 今年だけの一時的な副業 | 白色申告でも可 |
| 開発用機材を購入する | 青色申告(30万円未満の一括経費計上) |
| 初年度で赤字になりそう | 青色申告(損益通算で給与所得と相殺) |
会計ソフトを使えば、青色申告も白色申告も帳簿付けの手間はほぼ変わりません。控除の差額(年間数万円〜十数万円)を考えれば、副業を続けるなら青色申告を選ばない理由はほとんどありません。
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